普通の人は犯行予告はしません。犯行予告をしたということは、普通ではない人=異常者であると言えます。
その異常者が「あれは冗談でした」なんて言っても、信用できるわけありません。これは当然です。
異常なことを言った人間が「冗談だった」と、さも正常っぽいことを言ってとしても、それが信用できるワケではありません。異常な人間の言動の全てに対して疑ってかかるのは当然です。
「じゃあ、その犯行予告そのものも信用できない」なんて馬鹿な事を言う人はいないと思いますが、危険な発言・思想に注意するのはごく自然なことです。ですから、異常者の危険な言動に対し備えねばなりません。
犯行予告した人が冗談だと主張しても、その冗談という発言が嘘かもしれない
イタズラを装った、本当の犯行予告かもしれない
どんな言葉であろうと・・・
犯行予告は、必ずしも正しい言葉や文法で行われるとは限りません。
誤字脱字の可能性がありますし、方言で書かれることもあることでしょう。暗号や絵を用いたものだってあるでしょう。また、スラングや略語などだって使われることでしょう。
例えば、2ちゃんねる掲示板では、スラングや略語、暗号のようなものなどが頻繁に使われています。
そこで犯行予告しているのであれば、一見何気ない言葉であっても、それが本来の意味ではなく、何らかの他意があると思うのは自然なことです。
何人かは、それは拡大解釈だとか邪推だとか言うかも知れませんが、それは仕方がありません。
犯行予告と受け取れる文がすでにあるのですから、それなりの意味を推測し当てはめるのは、大げさであると言い切れません。
犯行予告をした以上、どんな言葉であっても犯行を示唆している可能性がある
例) 視察 → 刺殺
犯行予告やイタズラで犯行予告をすると、罰せられます。
脅迫罪
刑法第二百二十二条(一項)
生命、身体、自由、名誉又は財産に対し外を加える旨を告知して人を脅迫したものは、二年以下の懲役又は三十万円以下の罰金に処する。
対象となる相手が恐怖を感じるか否かは問われません。
親族に対する脅迫も同様です。
犯行予告を見つけた場合は
速やかに通報を
警察署や、危害を被る対象となる人や団体に通報してください。
その際、対象となる書き込みの文章やアドレスを通達してください。
また、その通報に対する先方の対応を公開してよいかも併せて尋ねたほうがよいでしょう。
公開が許可された場合には、その対応状況を、該当スレッドに書き込めば、通報が重複することを減らすことができるかもしれません。
現に危険が及ぶ可能性があると判断できるものであれば、迷わず通報してください。
善意の通報者が不利益を被ることはありません。安心してください。
個人名を書いての「殺す」などの脅迫
書かれた人が被害届けを出せばおそらく逮捕されます。
あなたが脅迫された本人であるならば、すぐに自分で警察署に被害届けを出すことをおすすめします。
また、第三者の通報でも動いてくれる場合がありますので、余裕のある方は通報をお願いいたします。
脅迫罪について
刑法222条によれば「生命、身体、自由、名誉又は財産に対し害を加える旨を告知して人を脅迫した者」となっています。
脅迫相手がその告知を認識することが必要ですが、脅迫罪は親告罪ではないので、脅迫対象者が認識さえしていれば、第三者の通報でも警察は動けます。
99年にピアノ演奏家がネットで知り合いに自分の曲を叩かれたと思い込み、実名・住所を出して「殺してほしい」と書いて書類送検になったケースがあります。
これは警察に通報があり、脅迫された相手に警察から連絡がいったことで認識が確認され、検挙に至ったものと考えられますので、このような書き込みを見たら、第三者であっても警察に通報すれば解決することがあります。
殺す、爆破するなどの書き込みを行った時点で脅迫罪ですので、実際は殺してない、爆破していないなどの場合でも関係ありません。
また、実際に殺すなどと明記してなくても逮捕されるケースもあるそうです。
例:
「東京湾に埋めてやるぞ」(生命への脅迫)
「一生歩けないような身体にしてやろうか。」(身体への脅迫)
「こいつをみんなでレイプしようぜ」
「あいつの恥ずかしい写真を取ったから、アプしてやろうか」(名誉への脅迫)
「あいつの大事にしている壺を割ろうぜ」(財産への脅迫)